遊撃戦論

靖国神社:公衆トイレで爆発 乾電池散乱 ゲリラの可能性  23日午前10時ごろ、東京都千代田区九段北の靖国神社敷地内の公衆トイレで、「爆発音があり、煙が出ている」と110番があった。警視庁麹町署員が駆けつけると、同神社南門付近の木造男子トイレで、一番奥の個室の内壁が焦げ、天井に穴があった。個室内には爆発の痕跡があり、同庁の爆発物処理班が出動し、詳しい状況を調べている。  警視庁や東京消防庁によると、火はすぐに消し止められ、けが人はなかった。現場には乾電池などが散乱していたという。警視庁はゲリラ事件の可能性もあるとみて捜査している。  靖国神社では同日午前10時から収穫を祝う新嘗祭が開かれ、祝日のため普段より人出が多かったという。【毎日新聞 http://mainichi.jp/select/news/20151123k0000e040110000c.html

 このニュースを見た時に最初に感じたのは、違和感だった。こういう事件が起こった場合、テロと言われるのだが、見出しはあえてゲリラと言っている。よくよく調べると、警察用語では、対物をゲリラ、対人をテロと分けているそうだ。確かにトイレを破壊する目的ならゲリラでもいいだろうが、場所は人が無防備になる場所の1つであるトイレだ。まして、当日は新嘗祭がとり行われていた。むしろ、この場合はトイレに入った無防備な誰かを狙ったものと考えるのが、普通の想像力でも容易に思いつく。まして、先日のパリの同時テロの記憶も鮮明であることからも、あえて警察用語に倣ってゲリラと表現したのだろう。  思いつく点が1つある。それはゲリラ戦法が左派勢力よって主に行われたという点である。『遊撃戦論』にしても『人民の戦争・人民の軍隊』にしても『都市ゲリラ教程』にしても左派勢力の有名な人物が記している点でも明らかであるし、日本の左派勢力とそれに繋がる諸外国が靖国神社を快く思っていない点においても通じるものがあると思う。そういう意味で、左派勢力や東アジア諸国を暗示するために、あえてゲリラという表現を使ったのではないか。もしくは左派と目される新聞社が使い慣れた言葉として無意識に出てきたのではないか。

 そんな夢想してしまう表現だったのだと思う。